落ち穂拾い gleaner 2004 9 28
最近、株式市場は、需給が悪くなっています。
それは、4月に、株価が高値をつけたからです。
その時に、信用取引で、株を買った人が多いのです。
そうすると、信用取引の期限は、6か月ですので、
たとえ株価が下がっていても、その期限内に売らなければならないのです。
これは、とにかく、期限までに、機械的に売る必要があるのです。
そういうわけで、優良銘柄も、機械的に売られているのです。
要するに、これは、バーゲンセールのようなものです。
優良銘柄が、予想外に安くなっているかもしれません。
しかし、バーゲンセールにおいては、
つい余計なものまで買ってしまいます。
こういうセールの時は、必ず、優良銘柄を選ぶべきです。
信用取引 margin trading 2004 9 26
9月25日の日本経済新聞には、このような記事があります。
「信用取引の高値期日接近などで、損失処理に追われている投資家が多い」
これは、4月頃に高値をつけた株を、信用取引で買って、
6か月という期限が近づいているという意味でしょうか。
そうだとすれば、特異な信用取引と言えます。
現物取引と違って、信用取引には期限があります。
ですから、信用取引の原則は、短期です。
できれば1週間以内に、遅くても1か月以内に決断すべきです。
現物取引に長期投資はあっても、信用取引には長期投資はありません。
これは、外国人が、よく言うことですが、
「なぜ、日本人は、株を塩漬けにしておくのだ」という問題があります。
信用取引においては、利益確定と損切りは、重要です。
最も、外国人も偉そうなことは言えないでしょう。
イラク戦争自体が、「塩漬け」のいい例でしょう。
つまり、株を損切りできないで塩漬けにしておくと、イラク戦争のようになります。